■原書
"The Sirens of Titan" Kurt Vonnegut Jr, (Gollancz, 2004) ※初版は1959年
■翻訳版
『タイタンの妖女』カート・ヴォネガット・ジュニア 浅倉久志 訳
■評価
ジャンル:文学
面白さ:★★★★★
難易度:★★★☆☆
レベル:TOEIC L&R 850~ 英検準1級~
所要時間:9.8時間(ネイティブスピード:4時間程度)
■感想
大好きな作品で、翻訳版は何回も読んでいます。今回はじめて原書に挑戦しましたが、やはり日本語のようにスラスラ読むことは難しく、中盤~後半にかけてはややダレてしまいました。ヴォネガットの作品は「自由意志」を問うものが多く、本作でも人外の存在に操られる主人公たちの生涯をコミカルに描いています。それでいて、どこか悲しさも感じる、力加減がとても絶妙な作品です。
■一文紹介
‐ “It took us that long to realize that a purpose of human life, no matter who is controlling it, is to love whoever is around to be loved.” ‐(220頁)