■原書
"Shoe Dog" Phil Knight (Simon & Schuster Ltd, 2016)
■翻訳版
『SHOE DOG(シュードッグ)―靴にすべてを。』フィル・ナイト 大黒奉之 訳
■評価
ジャンル:ノンフィクション
面白さ:★★★★☆
難易度:★★☆☆☆
レベル:TOEIC L&R 800~ 英検準1級~
所要時間:15時間(ネイティブスピード:7時間程度)
■感想
世界一のスポーツブランドNIKEを作った起業家、フィル・ナイト氏の自伝です。NIKEというブランドはもちろん誰でも知っていると思いますが、その歴史まで知っている人は少ないはず。読んでいて「そんな経緯があったんだ!」と驚く部分も多かったです。例えば、NIKEが日本のスポーツメーカーAsicsの代理店としてスタートしていることなんて、多くの人は聞いたこともないでしょう。面白いと思ったのは、メーカーの創業者には珍しく(?)、フィル・ナイト氏自身は技術畑の人ではないんですね。製造業であれば、最初は開発者からスタートして、会社が大きくなるにつれて経営に軸足を移す人が多いように思うので意外でした。会計畑出身であることや、控えめな性格であること、またスポーツ選手としては凡庸であったことなど、自分と重なる部分も多かったのでとても楽しんで読むことができました。五つ星にしようか迷うくらい面白い作品でした。
■一文紹介
‐ I wanted to leave a mark on the world. ‐(3頁)