ショーグンの洋書本棚

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"Klara and The Sun" 『クララとお日さま』- 洋書2冊目

■原書

"Klara and The Sun" Kazuo Ishiguro (Faber, 2021)

■翻訳版

『クララとお日さま』カズオ・イシグロ 土屋政雄 訳(早川書房、2021年)

■評価

ジャンル:文学

面白さ:★★★★☆

難易度:★★☆☆☆

レベル:TOEIC 750~ 英検準1級~

所要時間:14時間(ネイティブスピード:5~6時間程度)

■感想

「人間らしさとはなにか?」「人生の意味とは?」という命題を感じました。難しいことは考えずに、ロボットと少女の成長物語としても素直にお楽しみいただける作品です。英語学習の観点からも、ストレスなく読めるレベルの難易度です。

作中で描かれる人間の醜さに対して、AIロボットであるクララが「人間の美しさ」を象徴しているという対比が面白かったです。ですが、どこまでいってもロボットはロボット。結末では悲しさに似た感情を覚えました。無常観という言葉が適切でしょうか……。

■一文紹介

‐ There was something very special, but it wasn't inside Josie. It was inside those who loved her. ‐(338頁)

Amazonリンク

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